櫛目波状文四耳壺  くしめはじょうもんしじこ

高21.7cm 径17.2cm 12世紀(平安時代)

中国の白磁四耳壺を写した花生タイプの壺です。希少な白磁壺を手に入れられない地方の寺社や富裕層の需要を背景につくられたものといわれます。粘土ヒモづくりロクロ仕上げで、初期の波状文の特徴である、振幅の大きな波が入っています。「林」が一文字刻んでありますが、何を意味するのかは解明されていません。深い意味のないデザイン的なワンポイントとして刻んだようにも見えますが、書き順が逆なので呪術的な意図を込めた裏文字説もあります。

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