水注 すいちゅう
高18.2cm 径15.8cm 15世紀前半(室町時代) 珠洲市立珠洲焼資料館蔵
珠洲焼の水注には、把手がついているものと、把手を後づけする双耳型(そうじがた)、いわゆる土瓶型があります。水注は茶道具ですが、珠洲焼の場合、実際に喫茶に使われたのか、仏具など儀式用具なのかわかっていません。来歴のわかっているものは、ほぼ蔵骨器(ぞうこつき)として中世墓から出土しています。本品は肩に刻文があり、注口を正面にして左側に「西」、右側に「南」と刻まれています。