櫛目印花格子文壺 くしめいんかこうしもんつぼ

高29.2cm 径25.5cm 13世紀後半(鎌倉時代) 珠洲市立珠洲焼資料館蔵

首周りの印花文、胴全体を覆う櫛目文、そして1本の草木を描く刻画文と、3種類の装飾技法で飾られた大変珍しい壺です。斜めの櫛目線を交差して格子模様を描いた上に、重ねて水平に三帯の条線を引くことで全体が引き締まり、壺に力強い印象を与えています。描かれている草木の種類は不明ですが、大地を掴む根、まっすぐ伸びる幹、左右に広がる枝葉は、生命力を表現しており、単なる装飾以上の意味が込められていると考えられています。

平安

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